ホットストーンは夏こそ|冷房冷えに温熱が向く理由
2026/08/08
ホットストーンは冬の技術だと思われがちですが、実際には夏こそ出番があります。外の気温が35度でも、冷房の効いた室内は26度前後。その差はおよそ9度あり、一日中その環境にいる体は、思っている以上に冷えています。
「夏に温める施術なんて誰も受けないのでは」「暑いのに石を乗せたら不快なのでは」——この2つの疑問には、はっきりした答えがあります。夏の冷えは足首と下腹部から始まり、そこを温める需要は7月から9月にかけて確実に存在します。1994年の創立以来32年、通信講座でセラピストを育ててきた当学院が、夏の温熱ケアの考え方をまとめました。
この記事では、夏に体が冷える仕組み、温熱が敬遠される3つの誤解、夏の施術で変えるべき室温とタオルと置石の時間、そして施術前の確認事項までを解説します。後半ではホットストーンセラピー講座の教材内容と受講料もご紹介します。
目次
1. 夏の冷えは足首と下腹部から始まる
夏に体が冷えるとき、最初に温度が下がるのは足首と下腹部です。どちらも脂肪や筋肉の層が薄く、皮膚のすぐ下を太い血管が通っています。ここが冷えると、そこを通った血液が全身をめぐります。
冷房の風は上から下へ流れます。デスクワークで座っていれば、送風はちょうど足元にたまる。夏の職場で上半身は汗ばんでいるのに足先だけ冷たい、という状態が起きるのはこのためです。
もう一つ見落とされるのが、体温を上げる機会そのものが夏に減ることです。
- 入浴をシャワーだけで済ませる日が増える
- 冷たい飲み物を1日に何杯も口にする
- 屋外を歩く時間が短くなり、汗をかく運動が減る
- 薄着で過ごすため、腹部や足首が露出したままになる
1つ2つなら問題になりません。ただし4つが重なった状態が2か月続けば、体は確実に冷え側へ傾きます。夏の終わりに不調を訴える方が増えるのは、偶然ではないのです。
2. 夏に温熱が敬遠される3つの誤解
夏に温熱メニューが選ばれにくいのは、需要がないからではありません。次の3つの思い込みが、受ける側にも提供する側にも残っているためです。
誤解1:暑いのに温めたら不快になる
玄武岩を当てるのは体の一部で、全身をくまなく熱するわけではありません。背中と足元だけを温め、上半身は薄いタオル1枚にしておけば、暑さと温かさは両立します。
誤解2:夏は汗をかくから施術に向かない
汗ばむのは施術の前後です。室温を26度前後に保ち、施術用オイルを使えば、石は肌の上を滑るように動きます。むしろ乾燥する冬より扱いやすい季節です。
誤解3:温めるのは冬の技術という業界の慣習
これが最も根深い誤解です。サロン側が冬メニューとして扱えば、夏に検索されることも、案内されることもありません。夏に提案しない限り、夏の需要は表に出てこないのです。
全身のリラクゼーションを軸にした技術は、季節を問わず提供できます。オイルを使った全身のトリートメントを学べるリセットボディケアセラピー講座のように、通年で組み立てられるメニューと合わせて考えると、年間の予約の波はなだらかになります。
3. 夏の施術で変えるのは室温・タオル・置石の時間
夏に温熱の施術を行うとき、石の温度そのものは変えません。変えるのは環境と時間です。
室温は26度前後を目安にします。冬と同じ設定にすると、施術の後半で受け手が暑さを感じます。逆に冷やしすぎると、せっかく温めた背中の熱が空気に奪われる。この26度前後という数字が、夏の施術で最初に押さえる条件です。
タオルは薄く、枚数で調整する
厚手のバスタオル1枚より、薄手のタオル2枚のほうが夏には向きます。施術が進むにつれて1枚ずつ外していけるためです。足元だけは最後まで残しておきます。
置石は時間を短めにとる
背中に石を並べて置く時間は、冬なら長めに取るところを、夏は5分程度で一度確認します。受け手の額に汗がにじんでいないか、呼吸が浅くなっていないかを見る。この一度の確認が、夏の施術では冬より重要です。
使う石の数も調整できます。玄武岩は大8個・中8個・指圧用1個・足指用8個の合計25個が基本セットですが、夏は背部の大きい石を減らし、足指用を厚めに使う組み立てが向いています。ロミロミの手技と組み合わせた構成を学びたい方には、ハワイアンロミロミ・ホットストーンW講座という選択肢もあります。
4. 施術前に必ず確認すること
夏は体調の変動が大きい季節です。次に当てはまる場合は、温熱の施術を見送ってください。
- 屋外での作業や運動の直後で、体に熱がこもっている
- 日焼けをして、皮膚が赤くなっている、またはヒリつく
- 発熱している、めまいや吐き気がある
- 飲酒後、または脱水気味で水分が足りていない
- 皮膚の疾患や循環器の病気で治療を受けている
特に最後の項目は自己判断を避けてください。治療中の方、薬を使用している方は、施術を受ける前に主治医へ相談することをおすすめします。妊娠中の方、糖尿病などで感覚が鈍くなっている方も同様です。温度の感じ方が人によって違う以上、医療機関の判断が優先されます。
家族や友人に行う場合も、始める前に水分を取ってもらい、体調をひと言たずねてから始める。この習慣が、夏の施術では特に効いてきます。
5. ホットストーンセラピー講座で学べる内容と受講料
ここまで夏の運用を書いてきましたが、土台になるのは基本の手技です。ホットストーンセラピー講座は、温めた玄武岩を使う技術を、教材一式付きで自宅から学べる通信講座です。
届く教材の中身
- オリジナルDVD 1枚
- オリジナル実技テキスト 2冊
- オリジナル理論テキスト 1冊
- ホットストーン専用ヒーター(温度計付き)
- 玄武岩 25個(大8個・中8個・指圧用1個・足指用8個)
- 施術用オイル
- 確認問題
実技修業科目と理論修業科目
実技はうつ伏せと仰向けに分かれます。うつ伏せは背部・腰部・上肢オイリング、背部・腰部・上肢ストローク、臀部圧迫、下肢オイリング、下肢ストローク。仰向けは背部置石、腹部オイリング、腹部ストローク、手の平圧迫、デコルテオイリング、デコルテストロークなどを扱います。
理論は、ホットストーンセラピーの歴史、ホットストーンセラピーとは、ホットストーンの効果、玄武岩の効果、玄武岩とは、禁忌・注意事項、ホットストーンセラピーの準備という構成です。
受講料と期間
- 通常価格 107,800円(税込)
- 資格支援特別価格 41,600円(税込)※特別価格は時期により変動します
- クレジット24回払いなら月々1,968円
- 標準学習期間 2ヶ月〜8ヶ月、最長1年まで受講可能
- 試験料・認定料・送料・更新料はすべて無料
- 確認問題1回提出後、認定証2枚を発行(GBC認定・ITSA認定)
学習の進め方は【通学同等型】カリキュラムにまとめています。カリキュラムの詳細と教材の全体像はホットストーンセラピー講座のページをご覧ください。
6. よくある質問
夏でもホットストーンのメニューは予約が入りますか?
冷房環境で過ごす方が多い7月から9月は、足元の冷えを訴える相談が増えます。全身をくまなく温めるのではなく、足元と背中に絞った短めの構成にすると、夏でも受け入れられます。案内文に「冷房冷え」という言葉を入れておくと、探している方に届きやすくなります。
玄武岩は何個あれば施術できますか?
本講座の教材には大8個・中8個・指圧用1個・足指用8個の合計25個が含まれます。この数があれば、うつ伏せと仰向けの一連の流れを通して行えます。追加で購入する必要はありません。
ヒーターの置き場所が自宅にあるか心配です
専用ヒーターは温度計付きで、テーブルの上に置けるサイズです。練習はご自宅の一室で完結します。教材が届いたその日から石を温めて始められる構成になっています。
通信講座で実技まで身につきますか?
DVDと図解入りテキストで、手の動きと石の配置を繰り返し確認できます。わからない箇所はメールで質問でき、回数の制限はありません。確認問題は80点以上で合格、再試験は無料で何度でも受けられます。そのほかの疑問は受講前の不安を解消するQ&Aにまとめています。

