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受け手の腕の置き方:うつ伏せ3つ・仰向け2つの形と置き直す切れ目

受け手の腕の置き方:うつ伏せ3つ・仰向け2つの形と置き直す切れ目

2026/10/07

施術ベッドに横になった受け手から、「腕はどうしていればいいですか」と聞かれることがあります。全身を60分で組む施術では、腕に手が来るのは合わせて数分で、残りの時間、腕はどこかに置かれたままです。置き方を決めていないと、ベッドの縁からずり落ちたり、同じ形のまま20分以上たっていたりします。この記事では、うつ伏せで選べる3つの形、仰向けの2つの形、ベッドの縁からの余白の見方、置き直す切れ目、施術者が腕を動かすときの持ち方を整理します。横向きの姿勢は、別の記事に分けています。

目次

グローバルボディケア総合学院

グローバルボディケア総合学院

ご自宅で開業したい方やセラピストとして独立したい方の背中を後押しできるよう、様々な技術を取得できる通信講座をご用意いたしました。経験豊富な講師による手厚いサポートで、未経験の方を応援いたします。

1. 腕は「扱われる時間」より「置かれている時間」のほうが長い

60分のうち、腕に手が来るのは数分

全身を60分で組むと、横になっている時間はうつ伏せ25分、仰向け20分ほどです。腕を扱う工程を、うつ伏せと仰向けで仮に3分から5分ずつとすると、合わせて6分から10分。残りの35分以上、腕は扱われずに置かれています。配分はメニューで変わるので、自分の組み立てで一度数えてみてください。数えてみると、腕の置き方は工程の合間の小さなことではなく、横になっている45分の大半にかかわることだと分かります。

決めておくことは3つ

  • 最初に置いてもらう形(うつ伏せは3つ、仰向けは2つから選ぶ)
  • 置き直してもらう切れ目
  • 施術者が腕を動かすときの持ち方と、その前の一言

どの形にするかを最後に決めるのは受け手です。施術者は選べる形を先に用意しておき、二択で聞きます。

ベッドの幅と、腕の外側に残る余白

施術ベッドの幅は60センチから70センチが一般的です。両腕を体の横に添えて横になったとき、腕の外側からベッドの縁までにどれだけ余白が残るかは、体格とベッドの幅で変わります。幅60センチと70センチでは、片側で5センチの差が出ます。

見る方法は一つです。受け手に横になってもらったら、腕の外側とベッドの縁のあいだに、自分の指が何本入るかを見ます。指2本分(3センチから4センチ)が入らなければ、体の横に置く形は取らず、別の形を提案します。この「指2本」は、サロンで決めておく目安です。

伝えるときは、受け手の体格を理由にしません。「腕が落ちないように、置き方を変えましょうか」と、ベッドの側の理由として伝えます。

2. うつ伏せの腕:選べる形は3つ

腕の置き方がいちばん分かれるのは、うつ伏せです。用意しておく形は3つあります。

体の横に添える

腕を体の両脇に下ろし、ベッドの上に置く形です。道具が要らず、掛けものの中に腕ごと入るので、覆ったまま進められます。向かないのは、ベッドの幅に余白がないときです。余白が指2本分に届かないと、背中を扱っているうちに腕が少しずつ外へ動き、ひじから先が縁の外に出ます。手の向きは指定しません。受け手が楽なほうで構いません。

頭側の腕置きに下ろす

折りたたみ式の施術ベッドには、頭側のフェイスクレイドルの下に吊り下げる腕置き(アームレスト)が付いているものがあります。両腕を頭のほうへ出してひじを曲げ、前腕を板の上に乗せる形です。ベッドの幅を使わないので、幅60センチのベッドでも置き場に困りません。

見るところは2つです。前腕の全体が板に乗っているか。手首から先だけが乗って、ひじが宙に浮いていないか。吊りひもの長さを変えられるものは、受け手に腕を乗せてもらってから合わせます。そのうえで「肩は楽ですか」と一度聞き、楽でなければ体の横へ戻してもらいます。

腕置きの付け方と載せてよい重さは、ベッドの取扱説明書で確かめてください。腕置きの留め具と吊りひもは、月に1回の締め直しの日に一緒に見ます。周期の決め方は施術ベッドの点検はどこを見るかにまとめています。

頭の横に上げる

ひじを曲げて、手を顔の両脇に置く形です。フェイスホールのないベッドや、床に敷いたマットや布団の上では、顔を横に向けてこの形をとることが多くなります。マットや布団は幅にゆとりがあるので、腕が縁から落ちる心配がありません。施術ベッドの上では、ひじがベッドの幅からはみ出すことがあるので、幅70センチのベッドでも余白を見てから決めます。

腕を上げた形を続けにくい方もいます。先に「腕を上げた形はつらくないですか」と聞き、つらいと返ってきたら、この形は取りません。理由は尋ねません。

ベッドの縁から下ろす形は、長く続けない

腕置きのないベッドで、両腕をベッドの両脇から床のほうへ下ろしてもらう形もあります。この形では、ベッドの縁が二の腕に当たり続けます。使うのは背中の脇に手を入れる数分だけにし、終わったら体の横へ戻してもらいます。続ける長さは3分までと、サロンで決めておくと迷いません。縁に当たる場所には、四つ折りにしたフェイスタオルを1枚はさみます。

聞き方は二択で

うつ伏せになってもらったら、「腕は体の横と、下の台に下ろすのと、どちらが楽ですか」と二択で聞きます。「楽にしていてください」とだけ伝えると、受け手はどこまで動かしてよいのかが分からず、最初に置いた形のまま動かなくなります。

3. 仰向けの腕:体の横か、おなかの上か

体の横に置く

仰向けでは、腕を体の両脇に伸ばして置く形が基本です。掛けものの中に入れておけば、腕も覆われたままになります。余白の見方はうつ伏せと同じで、腕の外側からベッドの縁までを指2本分で見ます。うつ伏せのときに余白があっても、仰向けになったあとでもう一度見ます。

落ちそうなときは、掛けものの端を差し込む

余白が足りないときは、掛けものの両端を、腕の外側から腕の下へ差し込みます。腕が掛けものにくるまれ、力を抜いても外へ落ちにくくなります。差し込む前に「腕が落ちないように、端を腕の下に入れます」と伝えます。黙って腕の下に手を入れることはしません。

おなかの上に手を重ねる

両手をおなかの上で重ねる形です。腕が体の幅の内側に収まるので、幅60センチのベッドでも縁からはみ出しにくくなります。施術者がベッドの脇に立ったときに、受け手の手が施術者の体に触れない利点もあります。ひじが浮いて落ち着かないようなら、ひじの下にたたんだフェイスタオルを1枚ずつ置きます。

腹部の工程に入るときは、5秒前に「おなかを扱いますので、手を体の横へお願いします」と伝え、受け手自身に動かしてもらいます。

片腕ずつ出して、片腕ずつ戻す

腕の工程では、扱う側の腕だけを掛けものから出します。反対の腕は覆ったまま、置いた形を変えません。終わったら元の形に戻し、掛けものを戻してから反対側へ移ります。戻す動作は1回3秒ほどです。両腕を先に出しておくと、扱っていない側の腕が出たままになります。

4. 置き直す切れ目と、腕を動かすときの持ち方

同じ形は15分まで

腕を同じ形で置いておくのは15分までと決めておきます(サロンで決めておく目安)。うつ伏せの25分なら途中で1回、仰向けの20分でも1回です。切れ目は、脚から背中へ、背中から肩へと、扱う場所が変わるところに置きます。腕の工程そのものが置き直しになるので、腕を扱ったあとは、そこから数え直します。

うつ伏せで顔を横に向けている受け手は、顔の向きを替える区切りも15分です。顔と腕を同じ切れ目で一緒に替えてもらうと、声をかけるのが1回で済みます。顔の向きの替え方はうつ伏せ施術での顔の位置で扱っています。

動かすのは受け手自身

置き直すときは、施術者が腕を持って動かすのではなく、受け手に自分で動かしてもらいます。動いてもらう5秒前に「腕の置き方を替えましょう。体の横に下ろしてください」と伝え、こちらの手を一度離します。眠っている受け手を、置き直しのためだけに起こすことはしません。腕が縁から落ちそうなときにだけ、次の持ち方で戻します。

施術者が腕を動かすときは、2か所を下から支える

腕の工程で施術者が受け手の腕を動かすときは、先に一言伝えてから、手首の少し上とひじの下の2か所を、手のひらで下から支えます。指先でつまんだり、手首だけを持って引いたりしません。持ち上げるのは掛けものが通るだけの高さにとどめ、置くときは、腕がベッドに着いてから手を抜きます。

「しびれる」「だるい」と言われたら

手を止め、腕を別の形に動かしてもらいます。どの形にするかは受け手に決めてもらい、施術者は指定しません。セラピストは診断を行いませんので、原因の見立ては伝えません。形を変えても続く場合は、その日は腕と肩まわりを扱わずに進めるか、施術を終えます。しびれや痛みが施術のあとも残る、以前から続いていると受け手が話す場合は、医療機関の受診をすすめてください。

初回に聞くのは1問

カウンセリングで「うつ伏せや仰向けで、つらくなる腕の置き方はありますか」と1問だけ聞きます。「腕を上げるとつらい」と返ってきたら、頭の横に上げる形と腕置きは使わず、体の横だけで組みます。理由は尋ねず、次回のために「腕は体の横」と1行書き残します。

横向きの場合

横向きの姿勢では、下になる肩と、上側の腕の支え方が別の話になります。クッションの当て方はうつ伏せがつらい人の体位変換にまとめています。

5. うつ伏せと仰向けで腕を扱う工程を学べる講座

腕は、うつ伏せと仰向けで1回ずつ扱う

腕の置き方は、どの体位でどこを扱うかが決まって初めて組めます。当学院のリンパリファインセラピー講座は、オイルを使って全身を扱う施術を、うつ伏せと仰向けに分けて学ぶ通信講座です。

実技の科目は8つあります。うつ伏せが「下肢・臀部トリートメント」「背部トリートメント」「背部・頸部・肩部・上肢トリートメント」の3つ、仰向けが「下肢トリートメント」「腹部トリートメント」「上肢トリートメント」「頸部トリートメント」「顔面部トリートメント」の5つです。腕(上肢)は、うつ伏せの3つ目と仰向けの3つ目に入っています。ほかの科目のあいだ腕をどこに置いてもらうかを、科目の並びに沿って決めていけます。理論の科目には「リンパ療法の歴史」「禁忌事項について」「筋肉・骨格について」などがあります。

教材と期間

教材は、オリジナルDVD2枚、実技テキスト2冊、理論テキスト1冊、副読本、スイートアーモンドオイル、確認問題です。標準学習期間は2ヶ月から8ヶ月で、最長1年まで受講できます。

費用と認定証

受講料は通常92,400円(税込)のところ、資格支援特別価格24,900円(税込)です。クレジットカードの24回払いなら月々1,038円からになります。資格支援特別価格は時期により変動します。確認問題は100点満点の80点以上で合格、再試験は無料で回数の制限がありません。修了後はGBC認定と一般社団法人ITSA認定の認定証が合わせて2枚発行され、試験料・認定料・送料・更新料はかかりません。修了後の開業や就職の支援は業界最強のサポートで紹介しています。

6. よくある質問

腕置きのないベッドでは、うつ伏せの腕をどうしますか

体の横に添える形が基本です。余白が指2本分に届かないときは、掛けものの端を腕の外側から腕の下へ差し込み、腕をくるみます。ベッドの両脇に差し込んで幅を広げる板が用意されている機種もあるので、取扱説明書で確かめてください。

受け手が自分で腕を動かします。直したほうがよいですか

直しません。受け手が自分で選んだ形を優先します。扱う場所に腕が重なるときだけ、「背中の脇を扱いますので、腕を少し外へお願いします」と伝えます。

眠っている受け手の腕が、縁から落ちそうです

「腕を戻しますね」と小さく声をかけてから、手首の少し上とひじの下を下から支え、ベッドの上へ戻します。返事がなくても構いません。戻したあと、掛けものの端を腕の下へ差し込んでおくと、落ちにくくなります。

仰向けで、受け手の手が施術者の体に当たります

施術者が立つ側の手だけ、おなかの上に置いてもらいます。反対側へ回るときは、「こちらの手をおなかへ、反対の手は体の横へどうぞ」と入れ替えてもらいます。

腕を上げると痛いと言われました

腕を上げる形は取らず、体の横だけで組みます。痛みの理由は尋ねず、施術者が見立てを伝えることもしません。痛みが続いていると受け手が話す場合は、医療機関で診てもらうようすすめます。

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ご自宅で開業したい方やセラピストとして独立したい方の背中を後押しできるよう、様々な技術を取得できる通信講座をご用意いたしました。経験豊富な講師による手厚いサポートで、未経験の方を応援いたします。

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