サロン予約枠の組み方|60分施術に必要な時間
2026/08/31
予約表に60分と書いてあるのに、いつも次のお客様を待たせてしまう。開業して最初につまずくのが、この予約枠の長さです。原因は技術ではなく、枠の決め方にあります。施術時間だけで枠を切ると、迎え入れ、着替え、カウンセリング、会計、片付けの分がまるごとはみ出すためです。ここでは60分のメニューに実際どれだけの時間が必要か、1日に何枠まで入れられるか、受付と変更の連絡をどう決めるかを、手順に沿って整理します。
目次
1. 予約枠は施術時間ではなく前後を含めて決める
60分のメニューを1件行うとき、実際に押さえておくべき時間は60分ではありません。前後に必ず発生する工程を分解すると、次のようになります。
- 迎え入れと荷物の預かり:5分
- カウンセリング:初回は10分(記入5分・聞き取り5分)、2回目以降は3分
- 着替えとベッドへの案内:5分
- 施術:60分
- 起き上がりと身支度:5分
- 会計と次回の案内:5分
- 片付けとリネン交換:15分
合計すると初回で105分、2回目以降で98分です。つまり60分のメニューには、90分から105分の枠が要ります。この差を枠の外に置くと、1件目の遅れが2件目、3件目へそのまま積み上がります。片付けの15分まで枠の中に含めるのが基本です。
初回と2回目以降で枠を分けておく
初回は記入と聞き取りで7分ほど余分にかかります。予約表の上で初回と再来を区別しておくと、初回が続いた日に押す事故を防げます。聞き取りの項目そのものはカウンセリングシートの項目で整理しています。
なお、聞き取りの中で体調の変化に気づいた場合は、その日の施術を見合わせ、医療機関の受診をおすすめしてください。セラピストは診断を行いません。確認するのは、施術を控えたほうがよい状態かどうかまでです。
2. メニュー別に枠の長さを出す
メニューごとに前後の工程は変わります。目安として次のように置き、予約表は15分刻みで管理します。
- 30分の部分ケア(着替えなし):枠50分
- 60分のボディ:枠90分
- 90分の全身:枠120分
- フェイスまわりの40分:枠60分
枠が伸びる条件と縮む条件
オイルを使うメニューは、拭き取りとリネンの交換量が増えるため5分ほど加算します。座位で行う着衣のメニューは、着替えとベッドの準備が不要になるので10分ほど短くなります。ベッドを使わない施術は片付けも軽く、椅子1脚と足元の清拭で済みます。
開始時刻をそろえる
枠の長さを出したら、開始時刻を毎時0分と30分に統一します。10時15分開始のような半端な枠を1つ作ると、その日の残り全部が15分ずれた並びになり、空き時間の計算ができなくなります。90分枠なら10時、11時30分、13時、14時30分という並びです。
3. 1日に入れられる枠数の考え方
営業時間が10時から19時なら、持ち時間は540分です。ここから先に引くものが2つあります。休憩60分と、遅れを吸収する予備30分です。残る450分を90分枠で割ると5枠になりますが、実際に埋めるのは4枠までにしておきます。5枠目は予備の30分を食いつぶした状態で始まるためです。
洗濯と乾燥が上限を決めることもある
1件でリネンを8枚使うメニューなら、4件で32枚です。家庭用の洗濯機と部屋干しでは、翌日までに乾き切らない量になります。枠の上限は体力だけでなく、手持ちのリネン枚数と乾燥にかかる時間からも決まります。予備の在庫が1日分しかないなら、1日3件が上限という判断もあり得ます。
枠を閉じる判断は前日に
当日に体調やリネンの都合で断ると信用を落とします。前日の夕方に翌日の予約状況を見て、受けられない枠は閉じてしまうほうが安全です。
4. 受付・変更・キャンセルのルールを先に決める
予約枠が整っても、連絡の入り口がばらばらだと運用は崩れます。次の4つを開業前に決めて、文面にしておきます。
- 受付の締切:前日18時までとし、それ以降は当日枠として扱う
- 確認の連絡:予約確定時に1回、前日に1回の計2回まで
- 変更の受付:前日まで。当日の変更は空いている枠に限る
- キャンセルの扱い:何日前から、いくらの割合をいただくかを日数と数字で明記する
連絡手段は1本に絞る
電話、メール、予約フォームを同時に開けておくと、どこに何が入ったか追えなくなります。受付は1つに決め、他の窓口はそこへ案内する形にします。
規定の書き方に迷ったら
キャンセル料や支払方法の表示は、書き方の型が決まっています。表記の並べ方は特定商取引法に基づく表記の構成が参考になります。予約時に渡す文面と、当日の口頭説明を同じ内容にそろえておくことが大切です。
5. メニュー設計から学べる講座
枠の長さはメニューの中身から逆算します。何分の施術を、どの手順で組むのかが決まっていないと、枠も決まりません。当学院は完全通信制で、DVDとテキスト、スマホ専用動画を使い、ご自宅で手順ごと身につけていただけます。
短い枠のメニューを持ちたい方へ
メディカル小顔矯正セラピー講座は、実技科目に顔のバランス確認、頸部・肩ほぐし、頸部ストレッチ、表情筋ほぐし、頭蓋骨矯正を置いています。理論科目には頭蓋骨23個の詳細、表情筋とは、禁忌・注意事項が含まれます。教材はDVD1枚、実技テキスト1冊、理論テキスト1冊、フェイス模型、確認問題です。標準学習期間は1ヶ月から3ヶ月、最長1年まで受講できます。受講料は通常60,500円のところ資格支援特別価格27,200円、クレジット24回払いで月々1,286円からです。修了後は認定証が2枚発行されます。着替えを伴わないメニューを組めるため、50分から60分の短い枠として予約表に入れやすい技術です。
長い枠のメニューを持ちたい方へ
全身を扱うメニューは枠が長くなる分、1日の件数は絞られます。整体トラディショナル講座のような全身系の技術を軸に置く場合は、90分枠を2件から3件という組み方が現実的です。短いメニューと長いメニューを両方持ち、曜日で分けて並べると、枠が埋まりやすくなります。
試験料・認定料・送料・更新料はすべて無料、確認問題は100点満点80点以上で合格、再試験は無料で回数の制限がありません。受講の流れはお申込みから資格取得までのステップをご覧ください。なお資格支援特別価格は時期により変動します。
6. よくある質問
枠と枠の間は何分空けるべきですか
片付けの15分を枠の中に含めているなら、間は空けなくても回ります。片付けを枠外にしている場合は、最低15分、オイルを使うメニューなら20分を空けてください。
予約が重なったとき、どちらを優先しますか
先に確定した予約が優先です。後から入った方には空いている別の枠を提示します。この順序を決めておかないと、判断のたびに迷いが出ます。
当日キャンセルが続くときはどうしますか
前日の確認連絡を1回入れる運用にすると減ることが多いです。それでも続く場合は、予約時に規定を文面で渡しているかを見直してください。口頭だけでは伝わっていないことがあります。
1日の上限は何件が適切ですか
体力、リネンの枚数、洗濯と乾燥にかかる時間の3つで決まります。90分枠なら4件を一つの目安とし、実際に1週間回してみて、押した日と余った日を記録してから調整してください。
施術中に体調の変化を訴えられたらどうしますか
その場で施術を中止し、状態が落ち着くまで休んでいただきます。セラピストは診断を行いません。気になる症状がある場合は医療機関の受診をおすすめしてください。



